ホースラディッシュ

●英名:Horseradhish
●和漢名:西洋わさび
●学名:Armoracia rusticana Gaertner,B.Meyeret Scherbius(Cochlearia armoracia L.)
●科名:アブラナ科の多年生草本
●原産地:フィンランド
●主産地:アメリカ、イギリス、フランス、ベルギー

 原産国はフィンランドで、アブラナ科の多年草である。主産地はヨーロッパ北部やアメリカだが、野生化している地域もある。日本では、北海道の川沿いの湿地帯に野生化したものが見られ、「アイヌワサビ」と呼ばれている。
 主産地であるアメリカでは、広くしわのある葉をもつコモンタイプと、細くなめらかな葉のボヘミアンタイプの2品種が知られているが、品質評価はコモンタイプのほうが高い。
 古代ギリシアの時代から用いられていた説もあるが、スパイスとしては比較的新しいようである。13世紀頃から西ヨーロッパにおいて栽培されるようになった。

ホースラディッシュの香味

 ホースラディッシュの根茎部に特に多く含まれる芳香成分と辛味成分は、そのままの状態では感じられず、すりおろすことによって初めて発現する。これは、辛味成分が配糖体の状態で存在し、酵素の作用を受けて辛味成分(ホースラディシュ油)となるためである。

ホースラディッシュの利用法

■一般的には、根茎をすりおろして利用するが、若葉をそのままサラダに使ってもよい。
■根茎をすりおろしたものは、魚料理、牛肉の燻製、ローストビーフや生ガキなどのつまとして最適である。
■イギリスやフランスでは、酢と生クリームを混ぜて作るホースラディッシュソースがよく利用されている。また、チキンや卵、マヨネーズのサラダ料理に加えてもよく合う。
■時間の経過と加熱が辛味成分を失わせるため、すりおろしたものが残った場合、少量のレモン汁か酢を加えるとよい。変色が防げ、辛味も持続させることができる。

ホースラディッシュの薬効

■ホースラディッシュの根茎の汁および精油成分には、強力な制菌性がある。2000倍希釈でほぼ完全に制圧できるほどの強力さである。
■鉄分を多く含むため、貧血によいとされる。また、民間薬としては、利尿剤、興奮剤、防腐剤、寄生虫予防などに用いられていた。新鮮な葉は、消化促進、辛味芳香健胃薬、去痰などに用いられる。

ホースラディッシュの栽培

■ホースラディッシュの栽培は、株分け法で行う。底土が堅いところや、土地がやせて乾燥している場所は避ける。
■3〜4月に植えつける。2週間ごとに有機液肥を施すと10月下旬〜11月頃に収穫できる。
■収穫後は、根茎部を日光に当てないようにする。日光が当たると緑色に変化し、品質が低下してしまう。翌年用ため、いったん根を掘り上げて、湿った砂の中に蓄えておくとよい。